心筋を顕微鏡で拡大して観察すると、下の写真のように細胞はある種の規則性を持って配列していることが分かります。そこで局所的には幾つかの細胞から成るミクロユニットが周期的に配列して心筋が構成されていると見なすことにより、有限要素法でモデル化した数値細胞から直接心筋組織の力学的特性を表すことが可能となります。この方法は均質化法と呼ばれ、細胞内微小器官とマクロな心臓の運動を架橋するマルチスケール解析の有力な手段となります。一方、均質化法は非線形問題においては計算量が爆発的に増大するため実用に供することが困難でした。そこで私たちはこの問題を突破する新たな方法を研究しています。
All Rights Reserved,
Copyright(C)2013, UT-Heart Laboratory
|